真面目な不真面目

今の世の中、宿題代行業というのがあるらしいですね。
学校から出される問題を1問○○円で解いたり、課題文を1枚あたり△△円で
請け負うのだそうで・・・。
値段も小中高と上がるにつれ、だんだんと上昇していくようです。

しかしコレ、その子にとっては将来にツケを回すだけのような気がします。
例えば作文なんかは、あれこれ本人が試行錯誤していく中で文章力が上がっていくと
私は思うんだけど、今そういった作業を通してチカラをつけておかないと、
大学のレポートや会社のプレゼンなんかで苦労することは目に見えてますよね。
・・・というか、時間が経つにつれ、ますます失敗できなくなるから、返ってマズイと思います。
例えば大学のレポートで内容がひどいのは再提出くらうだろうし、
再提出の再提出のそのまた再提出の・・・みたいな無限ループに陥ったら
単位を落として困りますね。
レポート提出の多い大学だったら留年しちゃうだろうし、留年しまくったら退学確定です。
社会に出たって、会社のプレゼンでハチャメチャなことしでかしたら、
最悪クビなんじゃないかな。
もちろん、普段はプレゼンだけじゃなく書類提出等も求められるワケで、
恥ずかしくない程度の文章力って大事だと思うわけです。

・・・まぁ、こんなことをエラそうに言う私に文章力があるかどうかは甚だ疑問ですが。
なんでこんな話題を挙げたかというと、代行業みたいなことをやったことがあるからです。
それもちょい前とわりと最近に。
一応、上記のようなことは親に念押ししたうえで、それでも構わないというので引き受けました。
ちなみに、何人かに見せたら「こんなの本人の年齢と合ってない（内容がうますぎる）」と
お叱りを頂きましたが。
ただ、正直言って、レベルを落として書くのって難しいです。

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しかしアレですね、こんな代行業ビジネスが立派に成り立つ世の中になったんですねぇ。
んでもって、こういった頼む側の人を【真面目な不真面目】というそうで。
つまり、「なんとか提出しようとする意志はあるけど、自分ではやりたくないから
誰かに代わりにやってもらう」ような人だってわけです。なるほどねー。
まぁ、ハナッから提出しないという人よりは、まだマシだという位置づけらしいです。

代行業が無かった時代であれば、【真面目な不真面目】の人は
親が代わりにやっていた印象があります（私は全部自分でやっていたので違いますが）。
親と相談しながら、とか、親に貰うのはあくまでヒント、みたいな感じであれば
まだ随分とマシなんですけどね。相談して8割以上は親が書きました、とかでは困りますが。


・・・ともかく、色々と考えさせられる出来事でした。