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さてさて、今回はこんなニュースが目につきました。



伊吹文明文部科学相は27日、報道各社とのインタビューで、
学習指導要領見直しの焦点の1つになっている小学校での英語必修化について
「まったく必要がないと思う。
美しい日本語を話せないのに外国語をやっても仕方がない。」
と述べた。

小学校での英語教育については3月、
中教審の外国語専門部会が必修化を提言する審議経過をまとめ、
親部会の教育課程部会で授業時間数などの審議を進めている。

伊吹文科相は中教審の議論について「結果は見なくてはならない。」
と尊重する姿勢も示したが、
「政治家として、今の小学校では必修で教えるべきことが教えられていないと思う。」
と小学校英語の必修化は不要とする考えを強調した。

さらに「(小学校英語は)やりたければ個人的にやればいい。
外国のことに興味を持つくらいを限度にとどめるべきだ。」
と自説を展開した。



良いこと言いますね~。共感します。本当にその通りです。
今の日本人は母国語である日本語もおろそかですからね。
(まぁ、私も人のことを言えた義理ではないですが・・・)

私はよく本屋に行くのですが、日本語関係の本がこれがまた多い。
いつも積み上げられてるイメージがあります。
(最近だと総理や外交、天皇などの本が多いかな)

「声に出して読みたい日本語」とかって一時期ブームになりましたよね。
齋藤孝先生が出してる本です。
未だにこの人は本出しまくってますね。本屋に新刊がいっぱいあります。

そのブームにあやかろうとしてか、一気に日本語関係の本が増えました。
最近だと「日本語どっち!?」とか出てますよね。
日本語ブームはピークは過ぎつつも、まだまだ健在なわけです。
そしてどの本を見ても、その多くは現代人の日本語の曖昧さを
暗に示しているようなタイトルなのが印象的です。

・・・まぁ、日本語が曖昧なのに外国語を習うなんてオカシイですよね。
まずは母国語。それから外国語習得でしょ。
これすら最近はままならない状態にありますし、
ゆとり教育とかやっちゃって学校での勉強時間が全体的に減っています。
その状況下で英語教育を小学校に導入?もうワケわかりません。


そういえば受験時代に、現代文の授業で「『文明開化』の亡霊」という
中村光夫さん(1911-1988)が書いた評論を扱いましたが、
その内容が今の状況を見事に言い得ています。

ちなみに文明開化とは、近代化=西欧化の図式の下に、
西洋文明をどんどん取り入れちゃおうとした現象のことです。

評論の内容は、大体以下の通りです。



明治時代の半ばすぎるまで、子供は意味もわからずに漢文の素読を行い、
小学校に入る以前に漢籍の手ほどきを受けてきた。
学校に入ってからも漢学塾に通い、
そこが人間形成の場として習慣づけられていたため、
「知識」を西洋に求めても、
教養、倫理は東洋に求めてきたのが明治人の常態であった。
漢字による人間形成がながい伝統を持つだけに、
西洋の表面的、断片的な性格をおぎなう精神の根をつくりあげてきた。
中国の古典は単なる書物でなく、人々の行動を律する規範として受けとられていた。

それに対し、戦後教育では国語や漢文は軽視されてしまった。
今日、古典は単なる知識の対象であり、現代人の精神活動とは無縁になってしまった。
戦後の教育が、
社会生活の当面の必要に応えることを中心として組織されるようになると、
その社会における価値や規範は西洋由来であり借りものだという事情も手伝い、
自国の過去との繋がりを一切失い、しかも外国の文化からも、
その本質的な生命をひきさったものしか得ていないという奇妙な状況が生まれている。



なんだか、昔の教育に現代の教育の悩ましさを打破する鍵がある気がしてなりません。
(大日本帝国主義に戻れってことを主張してるわけではないですよ。)

確かに英語は必要ですよ。国際社会には必要不可欠です。
そんなのはわかりきっていることです。
だけど、最近は先行きばかりに目が行ってしまいがちで、何か大事なことが
忘れ去られたまま「教育」という単語が一人歩きをしている気がします。


昔の使えそうなところ、良さそうなところは現代風にアレンジしてみる・・・
今一度、教育の歴史を回顧してみるのも必要なんだろうと考えちゃってるわけです。




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