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Chinese-soldiers-posing-riot-monks-1.jpg









(写真左:米サンフランシスコ聖火ランナーが、チベットの国旗を出している
写真右:2003年度に撮られたもので、中国兵が僧衣に変装したとされる
両方とも、カーソルを合わせると説明書きが出て、クリックすると別窓で拡大画像が出ます)


時事通信によると、サンフランシスコ聖火リレーは無事に終わったとのことですが・・・

聖火リレーは「大成功」=華僑に感謝-五輪組織委からそのまま抜粋。
(クリックで別窓が開きます。時事ネタなので、いずれリンク切れすると思います)

【北京10日時事】
北京五輪組織委員会の聖火リレーセンターのスポークスマンは10日、
米サンフランシスコの聖火リレーが大成功を収めたと評価し、
「北米各地から集まった華人華僑に感謝する」と語った。新華社が伝えた。
コース変更については「聖火ランナーの安全と尊厳を守るためであり、
サンフランシスコ市の決定を尊重する」と指摘。

一方で「聖火を一目見ようとやって来たものの、望みを果たせなかった華人華僑も多い」とし、
大観衆の祝福を受けられなかったことに無念さもにじませた。


新華社とは中華人民共和国・国務院直属の通信社のことです。
この記事では聖火リレーの様子が詳しくわからないので、別の記事も参照します。


日刊スポーツによると(記事一部抜粋。これもリンクさせてあります)

予定から約20分遅れてリレーが開始され、最初の走者に渡された聖火は近くの倉庫に消え、
予定のコースを外れて車両で移動。当初のコースから2キロ近く離れた、
抗議集団も見物の市民もいない別の大通りで次の走者にリレーされた。
その後も小刻みに引き継がれ、わずかな距離をリレーして終了、バスで空港に運ばれた。


・・・とのことです。
要するに、コース変更をして、観客のいないところを少しだけ走って終わりということらしいです。
そんな聖火リレーが果たして真に意味を成すのかどうか、甚だ疑問ですが・・・。



今回の世界的な五輪・聖火抗議の発端は、もう皆さんもご存じのチベット問題というものです。
特有の国旗・言語・文化を持った民族が、1949年に中国共産党の侵略を受け、支配下に。
その後、1959年から毎年3月10日にデモが行われ、今回が49年目を迎えるわけです。

今回のデモは、僧衣に変装した中国兵が意図的に起こしたものという一部報道もあります。
毎年デモの起こる日はハッキリしているし、今年はオリンピックがあるので
さっさと意図的に起こし鎮圧しておこうという狙いがあった
という見方もあるようです。

チベット人が受けた迫害・虐殺は想像を絶するものです。
男性は強制去勢(麻酔もなしに切られたりします)、
女性は強姦され漢族混血児を身ごもる(公の場で強姦されたこともあったようです)。
ダライ・ラマの写真は持っているだけで逮捕。
当然、逮捕後は凄惨な拷問が待っているわけです。
チベット人はこれまでに120万人虐殺されたと言われています。

2006年に開通した青蔵鉄道は、チベット支配をますます強固なものにしました。
鉄道開通により漢族が流入、良い場所には全て漢族の露店があり、
チベット人に経済的恩恵が与えられたわけではありません。
(だから、いわゆる「暴動」で店を壊す映像が流れているのです)

また、漢族流入による王化政策にも加速がかかっています。
王化政策とは、簡単に言うと民族浄化です。
漢族の男性・女性とチベット人とを強引に混血させています。
現在では、チベット自治区によるチベット人と漢族の人口逆転現象が起こっています。
その他にも、中国語を強要し、ダライ・ラマ否定の教育を行い、
文化的にもどんどん追いやられていってるようです。
チベット青海省にある核施設による実験や廃棄物も、
農作物や人体に甚大な被害を与えています。




北京オリンピックは、チベット問題にスポットが当たる良い機会になったと思います。
(もっとも、スポットが当たっただけでチベット人の待遇が改善されたわけではありませんが。
デモで捕まったチベット人は、これからひどい拷問を受ける(or受けている)のでしょう・・・)

中国政府は「オリンピックと政治を分けるべきだ」と言っていますが、
当の中国は1956年~1976年までの五輪を一貫して台湾問題を理由にボイコットし、
(1964年の東京五輪では開会式当日に合わせて核実験も行っています)
1980年の五輪もアフガン問題を理由にボイコットを行っています。なんだか変な話ですね。

多数の死者を出したとされる天安門事件の後、平成4年に天皇・皇后両陛下は
国際社会から孤立していた中国を訪問されました。
当時の中国外相であった銭其琛(せんきしん)氏は、回想録でこの事について
「中国が西側の制裁を打ち破る最も適切な突破口となった」と綴っています。

今回のオリンピックでは両陛下の出席を見送ったそうですが、
ご訪問が利用される面を考えると、政府としては当然の決断だと思います。
というか、オリンピックへのご出席がそれこそ政治的に利用されるわけです。
(そもそも、オリンピックの歴史を振り返ると、政治とは不可分なんですけどね・・・)

聖火リレーに関しても、2004年のアテネオリンピックは
ギリシア発ギリシア着だからこそ地球一周した
のであり、
それ以外の聖火リレーでは一貫してギリシアから開催地への聖火リレーの形をとっています。
(2006年のトリノ五輪にしても、ギリシアからイタリアへ真っ直ぐのルートです)
しかし今回の五輪では、ギリシアから中国へ、そして中国から世界を周って再び中国へと、
まるで「中国から渡った聖火を世界が拝むのだ」と言わんばかりのルートになっています。


また、8月8日に行われる北京五輪開会式での選手団の入場行進は、
これまでとは違い、従来の参加する各国・地域の中国語表記で行うそうです。
聖火リレーにしても入場行進にしても、
なんというか・・・中華思想的なもどかしさが拭えません。



ともあれ、中国には『【平和の祭典】たるオリンピックの開催国にふさわしい』
世界から認められる行動を取ってほしい・・・本当にそう思います。
一国も早くチベット人への対応が改善されることを願っています。




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